目次
馬橋高校演劇部の活動記録部活写真最終回-G

2回 高校演劇フェスティバル


2015年 3月29日 森のホール21  松戸市




松戸馬橋高校を観てきました。

松戸馬橋は、土田峰人先生作の「アニータ・ローベルのじゃがいもかあさん」。

うまっこ劇部17人が、と言えども主なる配役は新2年生。皆さんよく頑張りました。

ここの魅力は「映像的演劇」。満席でした。


峰人先生、長い間ありがとうございました。


 






2013年

千葉県第2地区を制した高校は 全国をも制する か?
 

だめでした 残念



いやはや、とんでもない ことになりました。

「第2地区2校が千葉県を制した」

千葉県の代表に決まったのは、県松と専松。これは第2地区の代表校。

「千葉県高校演劇」公式サイトへ

2009年の秋、馬橋が「八十八ものがたり」で県大会に出た時、

当時の高校演劇界の一番えらい先生がこんなことおっしゃった。

「今や、千葉県を制するものは全国をも制する」

それは前の年、馬橋が「赤鬼」で全国2番になったことを、讃えた言葉。


その論理で言えば、

「千葉県第2地区をを制した県松さん、専松さん 。今年は全国一を狙えるよ」

と言えるのですが、そうはうまく行かない。

その年は、1等専松の「交番に行こう」、2等馬橋の「八十八ものがたり」

と、第2地区が千葉県を制したが、全国には手が届かなかった。

次の年、専松は「みんなでロミオとジュリエット」で 、

特別枠があって関東大会に進めたが、そこまで。

「なんで俺たち全国へ行けないんだ」「くたばれ審査員」

と叫んだ当時の部長・荒井勇弥君に告ぐ。

今年は全国行けるかもよ。


理由は、こうだ。

当時と比べて、話にならない悪条件でも県代表になったのだから。






国立劇場への道
=2013-10-09




成田線の湖北駅で降りて歩くこと20分、地区大会が開かれる我孫子市湖北地区公民館への道。
この道が全国への道なのです。

広く演劇というジャンルの中で、唯一高校演劇に勝ち負けの場があり、そのスタートが秋の地区大会です。

松戸向陽、白井、県立松戸、松戸六実、小金、松戸馬橋、松戸国際、専修大学松戸、松戸南 の9校が加盟する第2地区からは2校が選ばれて県大会へ、その上に関東大会、そして「全国高等学校演劇大会」が。

全国に高校演劇部は2300あり、全国大会へ進めるのはわずか12校。
そのうち上位4校が国立劇場で発表出来ます。最優秀賞は、ノーカットで全国放映(NHK)も。
 
松戸馬橋高校は、2008年度秋の地区大会に「赤鬼」で参加し、関東大会で最優秀、全国大会で2等賞に当たる優秀賞・文化庁長官賞を受け、国立劇場の舞台に立ちました。


ですから、地区大会こそ大切な発表会です。

秋の地区大会は、全国への第一歩。
各校の演劇部活・集大成の場です。

ところが行ってみると、一般客が非常に少ない。

平日だからということもありますが。この大会の告知が全くされていないからだと思います。

 

「千葉県高校演劇連盟公式ホームページ」には、地区大会の告知がない。

私は馬橋高のサイトで、出場校と時間を知りました。

正直なところありがたかった。貴重でした。

が、連盟公式サイト不掲載は、やっぱり、おかしい。

しつこく言います。

「肝に銘じて告知して」


演劇は文化です。衰退すれば人の心にぽっかり穴が空きます。


一人でも多くの人に見てもらって、育ててもらわないといかんのです。





追記




3日目 思いもしなかったアナウンスがありました
会場案内で  「撮影はフラッシュを使わないで」

そうか写真撮ってもいいのか  私はうれしかった





ところがある高校からクレームが来ました。

その意向を伺い、写真を外しました。10月10日




が、 3日目の上演前にアナウンスされた内容は、本当ならば劇場内にいた地区役員が気がついて、すぐ訂正されるべきものです。

どうしてそのままにしておいたのでしょうか。
これはいかんのです。







松戸馬橋高 「ラエルとパラナ」






右の男子は3年生 昨年の「100万回生きたねこ」でも光っていましたね










これを見て私は「八十八ものがたり」を思い出しました



土田先生は いつも生徒と共に



「ラエルとパラナ」は戦争している2の国の女と男、「サフィナとハルマ」の物語です。


3週間前の9月22日、松戸馬橋高校剣道場で開かれた一般公開のチラシには、作者・土田峰人先生のこんな一文が。


「あらしの夜に」という絵本があります。

天敵であるオオカミとその餌となってしまいそうな羊が、嵐の夜に真っ暗な小屋の中で一晩をすごす。
お互いに顔が見えずに声だけの一晩。
意気投合した二人はまた会おうねと別れる。

 

ところが明るい所で出会った二人はびっくり。
どうしたらいいんでしょう。
一度交わした友情。消えてしまうのかしら。

もし戦争している国の男と女が出会ってしまって、
心が通ってしまったら、どうなるのでしょう。



惜しかったなあ。

この文が、今日の地区大会パンフレットにも載っていれば、

観客との距離がもっと縮まったのに。





専修大学松戸高校 「人生ゲーム」










専松劇の幕開けは衝撃的

ベートーベンの「運命」に

高校生の声が割り込む

「子供が出来た」

 

最後のセリフは父親から娘へ

「あやか お前パットだろう」

オイ オイ オイ

「淺田太郎とおちゃめな専松」は 何をしでかすか


淺田先生 にっこり笑って

「当たり前のものにはしたくない」

上演意図は 生きるよろこび

専松演劇部のオリジナリティーに期待しています





以上が私のレポートです 2013-10-19









attention

「演劇ワークショップ---中高年のための俳優体験教室」

指導 見上裕昭さん 県立松戸高校演劇部顧問
43歳から72歳までの演劇未経験者16人
5ヵ月にわたる訓練30回 2008年取材


クリック

どうぞご覧下さい  皆さん若々しく
演技に存在感が
 そんな感じがします



 

久しぶりに馬高劇部へ=2013-09-22

9月21日 NHKのEテレ「青春舞台2013」。

高校演劇の最高賞舞台を見ました。

いい舞台でした。

けれど私にはひとつ不満がありました。

セリフで芝居を回しすぎ。

これは高校演劇のおもしろくないところ。



「もの言えるのは口だけにあらず」

あっ、そうだ、「うまっこ・げきぶ」。

馬橋の身体言語は素晴らしい。

その激しさは、半端じゃない。

審査員から、こう言われたことがある。

「プロレス見ているようだ」

神隠し「八十八ものがたり」の活劇場面集



次の日 22日「松戸馬橋高校演劇部 秋の舞台」。

この日は剣道場で、一般公開でした。

私は、思わず、観に来ているのでした。

タイトルは「ラエルとパラナ」。

カメラマンに扮する役もある。



まだ、醗酵度は低いと思います。

本番は10月9日。

 
  「平日ですが、行きますよ」









春季発表会=2013-06-26


我孫子市湖北公民館で開かれた高校演劇春季発表会のうち、「専松」と「白井」の2本を見てきました。



高校演劇は面白いですね。その面白さについての報告です。





「専松演劇とかけて 素うどんと解く」 心は 「言葉では説明できない」




まず 専修大学松戸高校の 中村勉・作「全校ワックス」について

今度の『全校ワックス』は、「おいしい素うどんのような」演劇でした。

関西で「素うどん」と言うと,「安い食べ物」という意味ではありません。もっと意味が深いのです。

日本舞踊の「素踊り」を連想して下さい。

そのお店の腕が分かります。
先ずうどん自体がおいしくなければならない。おつゆもおいしくならなければ。
この単純な食べ物に店の実力が出るという訳です。

たまたまでしたが、あの「鏡味史子」君がいて、私が「何かしら演劇論を演劇にした演劇のように感じた」と言うと、「私もそう思います」という答えが返ってきました。
私の勝手な気持ちとして、「これで全国行けるのか」というと、「作者の中村勉さんは山梨県の高校の先生で、その学校は『全校ワックス』で全国まで行ったのですよ」

調べてみると
2006年 第52回 全国高等学校演劇大会 優秀(文化庁長官賞)
山梨県立甲府昭和高等学校 「全校ワックス」 中村勉

とあります。

この中村勉先生はどんな方かと調べてみましたら、
YOUTUBE (←クリック)に、
【演劇対談】昭和高校演劇部顧問・中村勉先生 がありました。
( http://www.youtube.com/watch?v=0NwdfFDXxBQ )

これは3回まであります。説得力大、ご覧下さい。



続いて白井高校

白井高校は2年前とは別物になりました。
こういうのを芝居らしくなったと、世間では言うのでしょうね。
タイトルは「ぼくたちの国語算数理科社会」。
パンフレットにあらすじが書いてありました。

---------「卒業生を送る会」で、劇を上演することになった三年生担当の教師たち。だが、思惑が入り乱れ、足並みは一向に揃わない。おまけに登校拒否の先生もいて、全員参加さえおぼつかない。ついに迎えた当日は。------
---

 

幕が開いてすぐ、女装をした男子が登場。観客の度肝を抜いたのです。笑いがドット巻き起こりました。
この芝居は県松の阿部順先生作。終わってから専松の鏡味史子君に聞きました。
「出だしは、どこの学校でも同じ演出ですか」
「いいえ。こんなのは初めて。だから湧いたのです。私たちもこの作品を上演したことがあります」 

この出だしは生徒が考えたのか、顧問の先生のアイデアか。

そんなことよりも私が一番感心したのは、「先生族」の習性をよく分かるように演じていたことです。

国会議員のように、いや教師も同じ。互いを「先生」「先生」と呼び合う関係性のバカバカしさが良く伝わりました。

生徒が教師を「先生」と呼ぶのは当たり前で、納得出来ます。だが教師同士が会話する時は、「さん」と呼ぶのが良いのではないかと、芝居を見ながら、深く深く、感じてしまいました。

私の勤めた職場では、いわゆる上司を、「部長」などと呼んだことはありませんでした。
意見を言い合うときでも「さん」と呼びました。

仕事が「スタッフ・フォトグラファー」ですから、厳しすぎるほどの競争相手ですが、互いに尊敬しあう気持ちから「○○さん」と呼んでいて、とても自由な雰囲気でした。

この芝居、学校内で上演したら大受けだったと白井高校のホームページに書いてありましたが、受けたのは先生にでしょうか、生徒にか。気になります。

ところで私は、かつての白井高校調の芝居の方に心が引かれます。
「がんばらないけれど芝居が好き」
受けを狙わず、淡々と語り合う白井高校の調子に「演劇の味」。
日常性の延長上の演劇として、かえって個性的に見えたのは、なぜか。
私が老いぼれたからでしょうか。



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専修大松戸高 定期発表会=2013-05-05

若い世界が古い頭を刺激する高校演劇を観よう


一日で3本立てとは、すごい。高校生のエネルギーを十分見せてもらった発表会でした。

これは5月5日---当日の感想


3本目の、「水平線の歩き方」の舞台が心に残る。これは2日後の感想


3日後の気持ち。何残っているか。何かある。3本目、ラスト5分間のシーンかな。


高校3年の北折俊英君は3本とも出ていた。特に、「男でしょ!」と「水平線の歩き方」の演技の振り分け方(演じ方)が見ていて楽しかった。好演でした。5月10日


「専松演劇」には、やっぱり、生徒の創作物を期待。

やってもらいたいテーマがあります。

------- 2011年の「くたばれ審査員」→「何で私たち全国行けないんだ?」

2012年の「勝つために震災を書く」→「見たら書けない」

------- この続きを見せて下さい。

「くたばれ」と「勝つために」では、残念ながら意識のレベルが低い。

心がせまい。


「くたばれ」と「勝つために」ではない心のメロディーが残る演劇を。


「オレがオレが」の意識は、いかん。

「専松にしかない肥やし」があるやろ。

ひたすらに、もっと奥深いところ、心の内へ。

「君たちの生きる歓び」を探って欲しい。

楽しみに待っています。     5月11日



さて、その日は客席にもドラマがありました。

白井高校演劇部を作った「あの青年」に会いました。

ところで彼はS君だったか、H君だったか。H君だよね。初舞台楽しみだ。



タイヘンダ彼は本気で役者になろうとしているぞオイオイ

 白井高校の過去の記事に跳ぶ
白井高校 2012年 秋の大会へ
白井高校 初登場 2010年 春の発表会へ

      思い込みは恐ろしいものです。



私は演劇の専門家でも何でもありません。
そういうことを前提の上、お読み下さい。


私の演劇についての思い込みは、1970年代に植え付けられました。ですから30年も前ですかね。
演劇の魔力を教えて下さったのは、作家の安部公房さんです。
「アサヒグラフ」で安部公房さん演出の「ダム・ウェイター」を取材に行きました。渋谷駅前の教会の地下に小劇場「じゃん・じゃん」がありまして、その隣りの「安部公房スタジオ」へ通いました。

一つの芝居がどんな風に作られていくのか、私は興味がありました。
しっかり見るために、ライカM5一台で撮りました。
そのM5に安部公房さんは大変興味を持たれて、カメラのお陰で何となく気心が通じ合えました。後で分かったことですが安部公房さんは、大のライカ好きだったのです。

そういうことで、2週間でしたか、通いました。芝居作りだけでなく、当時の若い役者さんの生活ぶりまで見せてもらいました。
新しいメンバーが入ると、安部公房さんはこんな風に紹介しました。
「地獄の道に入る○○さんです」
メンバーは、アルバイトをしながら稽古場へ通ってくるのですが、「演劇人は食わねど高楊枝」。志の高い人たちでした。
ここで活躍した人には、田中邦衛、山口果林などそうそうたる人物がいたようですが、私の通っていた頃はもっと若い人達でした。

前書きが長くなりました。そろそろ本題に入ります。


安部公房さんの演出を見て分かったことは、演劇というものは台本通りに演ずるものではなくて、全て演出者の考えで決まる。

ある日、セットの背景をがらっと変えてしまいました。理由は、背景が語りすぎて、人物が映えて来ないからでした。

演技者のみならず、大道具も、照明も全て演出の考えで決まります。

けい古の現場で思ったことですが、演出者はいかに観客を裏切るか。客は裏切られ方が見事だと満足する。

ただ、「ダム・ウェイター」は不条理劇と言われていたので、特にそういう見方をしたのでしょう。

それ以来、芝居は「姿を見せない演出家」と観客の騙し合い。上手く騙されて客は感動してお金を払っていく。

すべてがそうだとは言えませんが、観客に受ける受けないではなくて、観客との心理上の駆け引きが、芝居の面白味という図式が私の心の中に出来てしまいました。


高校演劇における、私のいう「姿を見せない演出家」は顧問の先生です。
ですから、高校演劇における競争は、生徒ではなくて顧問同士の戦いである。

そうでしょ。このレポートを読んでいただいているあなた。嘘ではないでしょ。

けれど、

私の思い込みで、新しい波を起こそうとした生徒さんにはすまないことをいたしました。

指摘されたポイントに跳ぶ(クリック)


「専松」 俳優座の舞台に立つ 2013-04-03

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「専松が俳優座でやるから観に行かないか」と、連れ合いを誘いました。

歌舞伎とダンスはこの人の方が見る力はずっと上です。
「行く。行く。歌舞伎座で踊るのと同じじゃないの!」

そうなんです。俳優座は日本を代表する演劇場。日本舞踊を歌舞伎座で踊るのと同じ、すごいことなんです。

あれだけ「全国行きたい」と叫んでいた連中が、招待されて「全国クラスの舞台」に立てるんですぞ。

それも12月の「高校演劇サミット2012」に続いて2回も。


幸運は重なるもの。あの荒井勇弥君を、入り口雑踏の中で見つけました。


みなさん覚えているでしょう。「ロミオ君」。「いま 千葉の高校演劇が熱い」と言った彼。

2011年8月11日、彼の最終ステージ「みんなでロミオとジュリエット」の幕が下りる寸前の独白。それは

「行きたいなぁ全国」



あれから1年半。
俳優座劇場の階段で、暫く見つめ合ってしまいました。

一浪して自分の進みたい道のスタートに立つことが出来て、後輩の芝居を観に来たのでした。偉い奴だ。



ロミオ君は受験追い込みで、「高校演劇サミット2012」の「ケ・セラ・セラ」を見ていない。

私は役者の汗が飛び散る距離で見たんだ。かんたんなセットだから、力量勝負。

生徒と浅田先生との合奏演技。若い者のエネルギーが飛び跳ねていたよ。

荒井ロミオ
は、今日の後輩の舞台をどう見たのかな。



プログラムに、作=浅田太郎と書いてあったよね。帰りの六本木駅ホームに鏡味史子君がいたから聞いたんだ。

「ケ・セラ・セラ」
は鏡味君の作 。「のぼっちゃおう」は浅田先生。

どう違うのかな?答えはこうだった。
「立場と割合の差です。ケセラセラは先生にだいぶん手を入れてもらった。今回は先生が書いたものに、私たちがああじゃない、こうじゃないと手を入れたのです

正直に言うよ。
私は12月のケセラセラの方が心に残ったね。

それはなぜか。「桐島、部活やめるってよ」ってえ映画あったよね。映画部の顧問が2人生徒に向かって、得意げに言ったのだ。

「テーマは自分の体半径1メートル以内のものにしろよ」

そのセリフ。私はいたく印象に残ってるんだ。

だから、「ケセラセラ」の2回目が、何となく共感できるんだね。

そうだあの時、君はいなかったんだ。



5月5日、松戸市民劇場で、一挙に3本もやるんだって


専松はすごい。
すごいけど、声を張り上げすぎ。

元気なブラスバンドを1時間聴き続けてごらん。疲れるよね。そんなもんだよ。



変人ばかり集まっている登山部の部長・北見君

「なんで キスシーンが ないんだよー」。

何か昔の荒井君みたい。


ああそうだ。そういう赤裸々な感情を芝居にしてみたら。

もしそうだったら、志願して、出来上がるまでを20分ほどのドキュメンタリー映画にしたい。

どうでしょうか、浅田先生。
あなたを準主役で。



私の作った高校ブラバンの YOUTUBE。 顧問の先生も校長先生も登場します。

夢のとびら
http://youtu.be/nwK-cgQBngY

校長先生の「旅立ちの日に」
http://youtu.be/GwYwNHkSlKY

世界中のすべて---演奏姿を記録したもの
http://www.youtube.com/watch?v=vPSmqbBaqMc


「部活ドキュメンタリー」です。どうぞ見て下さい。



専松の出演者から、どえらいメールを頂きました。

言い分のポイントは「高校演劇サミット2012」の専松演劇の私の感想について、「そうじゃないぞ」と言う指摘。

内容は大変重要で、しっかり書かれたメールでした。

正直に言いまして「待ってました」。

ありがとう。

専松の演劇を見てよかったと思います。

私はその方を尊敬します。

部活の現場でこんなことは初めてです。
重ねて、ありがとう。

私にとりまして、

「高校演劇。維新。」の現場に立ち会った気がします。


                           4月6日



次の「高校演劇サミット2012」  文中の青色の部分が、私が間違ったところです。





「高校演劇サミット2012」の専松演劇を観てきました。

地区大会の時と大筋は変わりませんが、生徒さんの気持ちをより分かりやすく伝えるために、脚本にかなり手が加えられていて、専松世界は良く伝わりました。

とりあえず、速報を。2012-12-15


この後、実は感想を書いていたのですが、私のパソコン状態が悪くなったので、掲載する気力をなくしてしまいました。
2013年3月になって、専松の浅田先生から 俳優座劇場の「第21回 はいすくーるドラマすぺしゃる」出演のお知らせと招待券を頂きまして、その感想を書く前に、「高校演劇サミット2012」の観劇文を掲載します。遅くなりました。




「高校演劇は、演劇というジャンルの中では唯一勝ち負けのあるものです」
全国に2300。別のところには3000の演劇部があるとも記されています。            
その中で全国へはわずかに12校。国立劇場には4校しか立てません。

専松は昨年は、浅田太郎と専松の愉快なひとたち/作(顧問生徒創作)「みんなでロミオとジュリエット」でどえらいセリフを吐きました。

「くたばれ審査員」
「何で私たち全国行けないんだ?」
「何でうちら国立(劇場に)行けないんだ!」



今日の「ケ・セラ・セラ」はその続きです。

高校演劇で勝ちたいと願う高校生の心をさらけ出した芝居です。

作者は鏡味史子さんで専修大松戸高校の2年生。これも高校演劇特有の「生徒創作」もの。

当然ながら顧問の先生の手が入っているのですが、 生徒創作ものとなると生徒の顔が前面に出て、観るものには、おもしろ味が増します。

専松の「ケ・セラ・セラ」の「脚本・演出より」にこんな言葉があります。

この劇は、80%が実話です。
悩んで泣いて逃げたくなって、それでもやりたくって、必死こいてつくり上げた劇です。
一瞬しかない高校演劇、とにかく”大好き!”の気持ちをこめて、精一杯やらせて頂きます。 鏡味史子


この部分で、私の理解の間違いを指摘されました。

「顧問の浅田先生の手は入っておりません。先生からダメだし、アドバイスはありましたし、ネタは生徒たちからたくさんもらいましたが、全てのセリフを、私が手を動かして書きました」

ご本人の怒りが伝わります。

では顧問を何と思っているのか君は。と思いながら、私は読みました。
これは私がここ5年間見てきた高校部活で、顧問の存在価値は、一般社会で言う顧問とは全然違うという事です。


私が、この演劇を観るのは2度目です。
最初は地区大会でした。
その時の私の感想は、こうでした。

「今夜はケ・セラ・セラ」について

グッと来たのは、「専松」でした。
上位大会へ進んでもらって、磨きがかかる過程を見たかった。

なぜか。

主役を務め、台本を書いた鏡味史子さん。

被災地の塩釜へ行った。
「勝つために震災を書く」

「見たら書けない」

このセリフはすごい。
嘘を言っていない。

この芝居は地区大会止まりでした。
私はなぜこの芝居が県大会に行けなかったのか。残念でした。


「高校演劇サミット」のプロデューサー・林成彦さんは高校演劇を年間200回は見るとあいさつしました。
そこに選ばれるなんて専松は大したものです。

サミットディレクターの田中圭介さんのコメントに、根源的な問題について、高校生が正面からぶつかって考えた、清々しい作品に仕上がっています。・・・こんな風でした。

私の感想は、前回よりも自分の心の変化が良く伝わっていると思いました。終わって浅田先生に「台本はかなり書き込みましたか。」と聞きましたが。その通りでした。


私が、浅田先生と話を交わしたのは、ほんの少し。

書き込んだという言葉を確認しましたので、浅田先生の存在を考えてしまいました。

ここでも私は間違いを起こしたことになります。
部活においては、生徒創作といえども、台本の責任は顧問にあると思うことが間違いの元。

重ねて言いますが、生徒創作と表示してあっても、高校部活の発表では、顧問の手が入ってないはずはないと思い込んでいたことが、私の思い違いでした。

2回目発表前に「この芝居を演出家田中圭介さんの助言のもと作り直し中です」というメールを、浅田先生から頂きましたので、間違いの上塗りをしました。

この前後で、いつでしたか、プロに見てもらっているという言い方をされたのを覚えているのですが、では顧問とは一体何なのか、プロの方が上なのか、そんなことはないでしょ、と。
これは私の考える顧問像です。



さて他校の演劇発表などで、演出、大道具誰それと書いてあっても、実際は顧問の考えで決まっているというか、名前が振り分けられている事実を私は知っています。

吹奏楽と演劇について他の学校の部活取材の経験上、「高校生を一人前の作家、演出家として考えることは、あり得ない」と、私は認識しています。

もし、専松のけい古を見ていたら、交わす言葉は短くても、こういう間違いはなかったと思います。


誰もやっていないジャンルを切り開く高校生像の、違った伝え方が出来たかも知れません。


人は言葉で思考し伝達します。
私は「顧問」という言葉使いに疑問を持っています。

顧問とは何でしょうか。
言葉通りでは、相談を受けて助言する役目。

部活の指導・責任者。監督などと、もっと重い意味の言葉を使わなくては、普通の社会では通用しません。



私に、メールを下さった生徒さんは、必死になって台本を書き上げました。

そのことは、あなたのメールで、私に良く伝わりました。

ありがとうございました。


この芝居が、上位大会に進んで行って、磨きがかかる変化を見たいと思いましたが、その願いはかないました。ありがとうございました。

高校演劇のヌーベルバーグは専松にあり。専松ガンバレ。


この文を掲載したのは、2013年4月4日。遅くなりました。





行こう 観よう 専大松戸の『ケ・セラ・セラ』


練り直して 再登場 専松演劇の世界


高校演劇サミット2012
  一日券 2000円

参加校
専修大学松戸『ケ・セラ・セラ』(鏡味史子=生徒=作)
女子聖学院『夏芙蓉』作:越智優
村田女子『各駅』(生徒創作)

公演日程
2012年12月15日(土)・12月16日(日)
12月15日(土) 14:00-
12月16日(日) 13:00-
*詳細は上演校・タイムテーブルをご覧下さい。

会場
アトリエ春風舎
〒173-0036 東京都板橋区向原2-22-17すぺいすしょう向原B1
TEL 03-3957-5099(公演期間のみ)





高校演劇は地区大会が 命

がんばろう東北!   がんばろう顧問!!


2012年 千葉県高校演劇 秋の第2地区大会(流山文化会館で開催)

最終日の10月03日を見ました。

結果を報告しますと、

昨年、「飛び人」で涙を呑んだ県立松戸高校が、今年は県大会へ。おめでとうございます。

今年の「冬木立の子守歌」は、高く評価されたのですね。

が、私は聞きたい。根っこの根っこを。




「郵便局員が信書を無断で開くという脚本を、あなた方は、

本当に納得して演じているのですか。おかしくはないですか」

「なぜ演劇するか、の根本倫理にかかわることです。

<犯罪をみんなで正当化する犯罪>のどこに感動なるものがあるの。

この芝居おかしいから止めようぜ、と、誰も言わなかったのですか」




この疑問は、派遣審査員始め誰一人持たなかったようです。

が、私には見えた「裸の王様」。


この記事を読んで下さった先生方、生徒の皆さん。どなたでもいい。

どうか説明して頂きたい。    それでもこの演劇をやる価値を。

「あんたには分からんことだろうが・・・」なんて言いっこなしよ。





気になったので法律を調べてみました。

郵便局の人が配達前に手紙を開けて読む事をするでしょうか。
これは法律がそうなっているからとかいう前の、
ばかばかしい話ではないでしょうか。


刑法
第13章 秘密を侵す罪
(信書開封)
第133条 正当な理由がないのに、封をしてある信書を開けた者は、1年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処する。

郵便法
(郵便物を開く事の罪)
第77条 会社の取扱中に係る郵便物を正当の事由なく開き、き損し、隠匿し、放棄し、又は受取人でない者に交付した者は、これを3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。ただし、刑法の罪に触れるときは、その行為者は、同法の罪と比較して、重きに従つて処断する。

(郵便事業株式会社 を「会社」という)





もう一つの代表は「馬橋高校」でした。おめでとうございます。

オス猫の演技がすばらしい。

15年前、Los Angeles で見た MUSICAL「ライオンキング」と重なり、

私は双眼鏡でずーと追いかけていました。決め手は「目」でした。


土田先生の指摘「楽隊ひどい」は納得。

演奏だけでなく姿も。最悪は演技者との間にぴんと張った糸見えず。

終わったことを深刻に考えないのが馬高流なので、言っちゃいました。

「八十八ものがたり」の名楽隊、ナベ先輩。君の出番だよ。




「今夜はケ・セラ・セラ」について


グッと来たのは、「専松」でした。

上位大会へ進んでもらって、磨きがかかる過程を見たかった。

なぜか。

主役を務め、台本を書いた鏡味史子さん。

被災地の塩釜へ行った。

「勝つために震災を書く」

「見たら書けない」

このセリフはすごい。

嘘を言っていない。



残念ながら、選ばれなかったけれど、

地区大会でしっかり見せて頂きました。心にとどめました。


昨年の荒井部長の別れの言葉は「全国行きは 託したよ」。

専松の諸君、荒井先輩に言ってあげな。

「人生はなるようになる。ケ・セラ・セラ。来年こそ」




専大松戸高校(専松)のタイトルは「今夜はケ・セラ・セラ」。

その良さは、私の力では伝達出来ません。




で、芝居を見てもらうしかない。


ところが、一般の人には、何日どこでやっているのか。全く分からない。




告知しないからです。そりゃ、おかしいよ。

千葉県高校演劇のホームページには何も書いてない。

だから、820席もある流山文化会館の大ホールがガラガラ。

あーあ、やになっちゃった。それでいいの、顧問衆。




演劇秋季発表会は、県大会へ進む2校を決める会だけでいいのかな。

悲しいね、文化じゃないよね。見てくれる人をもっと集めなきゃね。




「エピローグ」

高校演劇は地区大会が命。

ここでの出演が楽しみの高校生がたくさんいる。




私のイチオシは交流会でのエチュード「交番」。

エチュードは即興劇のこと。

やっぱり高校生はすごい。

2012-10-04





「不良老年のつぶやき」

高校演劇で、私が注目しているのは「
白井高校」です。

やる気があるのかないのか、絶叫はなし。

淡々とした芝居に、かえって味がありました。

何となく、人生の一コマを切りとっていて、芝居芝居していない芝居。

県大会には進みたいが、そんなことより自分たちの芝居を大切にする。

「人生なんて、そもそも、勝ち負けじゃないからよー」

白井の部活は、生徒による高校演劇革命の芽ばえ、と密かに期待。



広く演劇の世界で、勝ち負けあるのは、高校演劇だけですもんね。

その上、生徒間の勝負と言いつつ、本当は先生間の熾烈な戦いです。

まあ、かまいませんよ。会場で裏の演劇合戦を観察するのも、一興。



それはそうとして、今年の白井高校は見たかった。

が、見られませんでした。

そうそう、ほんにちょっぴり流れる小津安二郎の、調べが懐かしい。

かなり褒めすぎか。私もそう思います。

けど、他の高校との一問一答で、白井生徒の発言を聞いて、

ちょっと変わったやりとりに、まだ伝統は失われず、と思いました。


「部活の原風景・白井の演劇」来年が楽しみです。






白井の連中は、読んではくれまい・・・。

いいんだ。いいんだ。


もし読んでいたら、返事くれ。  励みになる。  
    






若い世界が古い頭を刺激する高校演劇に行こう



おまけ

写真にマウスを乗せて下さい  クリックしてはいけません

このコマはロールオーバー・イメージです

会場で懐かしの馬っ娘(こ)たちに会っちゃって・・・。

美しくなったねと言ったら、

「写真を撮って、ホームページに載せて欲しい」と頼まれたんよ。

私の指示に誰かが言いました。

「生首?」

これが即興ポーズさすが演劇部。

写真って面白い。各人の深層心理が伝わってくる気がしませんか。

左から2人目は飛び入りで、役者になる修行中。専松厩舎所属。

あの「中村トオル」先輩に負けない「イケメン馬」。

彼と握手をしてもらう順番を、馬っ娘はじゃんけんで決めていました。

こんな顔してるけど、超純情は今も変わらず。

色気のこぼれる女房馬もいたのですが、先に帰りました。デートかな。



写真にマウスを乗せて下さい  クリックしてはいけません



映画「行け 高校男子演劇部」 面白いよ  DVD 出てる







うまっ子魂 近況=2012年


09月03日の夜、流山街道沿いのラーメン屋さんで、馬橋高校演劇部卒の青年に会いました。初対面、たくましい若者でした。

「この店では正社員として働いています。演劇は2年間。あの『赤鬼』で、裏方として頑張りました」

「彼は、将来、ラーメン店を開きたいと言っています」------これは、私と30年来の知り合いである店長の言葉。

彼とまた会えるのが楽しみです




高校演劇  2011年 秋の地区大会(11月11〜12日)の観劇記です。


私の言いたいポイントは3点あります。
地区大会は開催予定をもっと早く告知して欲しい。お客さんあっての演劇発表会です。

県立松戸高校の「飛び人」。
感銘を受けました。グッと来るものがありました。関西弁は良く訓練されていました。ダンスも良かった。
県大会へ選ばれるものと期待をしたのですが。実に残念でした。しかし地区大会で、私はしっかりと、見せて頂きました。ありがとうございました。

白井高校の「桜井家の掟」。
私はここの部活芝居が好きです。独特の味があります。お父さん役で、部長の清水智太君。君はどうしてあのような演技が出来るのか。君のファンは沢山います。
来年春の発表会、期待しています。


2011-11-21           
                          大北 寛

 





千葉県高校演劇最近事情

語録

馬橋の『赤鬼』に。「千葉県を制するものは全国をも制する

いま 千葉の高校演劇が熱い」。これは生徒の言葉


競い合って下さい  これが人生のすべてではありません
力一杯自分を試して下さい」と言った
審査員はすごい。誰

xx

■高校演劇サマーフェスティバルinシアター1010■


  2011年8月11日(木) 16:00〜 専修大学松戸高校(千葉)
                      「みんなでロミオとジュリエット」




「交番へ行こう」から「ロミジュリ
」まで
「いま 千葉の高校演劇が熱い」
を発した
  専修大松戸高・荒井勇弥君の最終ステージ 

独白で幕

「行きたいなぁ全国」


目を潤ませながら満場の観客に

「ボクの引退公演としては これほどうれしいことはありません」





荒井勇弥君が夏休みを終えた気持ちを伝えてきました


サマフェスの"ロミジュリ"は最高傑作です
今までは「お客さんと一緒に舞台を作る」
これからは「自分が客席にいて舞台参加」



後輩たちへ---全国行きは"託したよ"


 




▼第35回全国高校総合文化祭(ふくしま総文 香川県開催)演劇部門結果 2011年8月7日



文部科学大臣賞:山口県立華陵高等学校(山口)「カツっ!」作:フローレス・デラコリーナ
文化庁長官賞:津曲学園鹿児島高等学校(鹿児島)「窒息」作:谷崎淳子
文化庁長官賞:大谷高等学校(大阪)「逝ったり生きたり」作:東尾咲
文化庁長官賞:北海道北見北斗高等学校(北海道)「ぺったんぺったん!」原案:北海道北見北斗高等学校演劇部 作:梅村真奈/鳥羽啓太/新井繁

優良賞:岩手女子高等学校(岩手)「Colors」作:川村明日香
優良賞:福島県立大沼高等学校(福島)「ひきなかへしそ〜悲哀白虎五人男」作:佐藤雅通
優良賞:群馬県立前橋南高等学校(群馬)「荒野のMarhen」民間伝承より 脚色:原澤毅一
優良賞:埼玉県立秩父農工科学高等学校(埼玉)「少年神社」作:コイケユタカ
優良賞:清泉女学園高等学校(神奈川)「モンタージュ〜はじまりの記憶〜」作:高泉淳子/伊沢磨紀

優良賞:愛知県立新城東高等学校(愛知)「親の顔が見たい」作:畑澤聖悟
優良賞:愛知高等学校(愛知)「紺屋高尾」古典落語 脚色:愛知高校演劇部
優良賞:香川県立高松工芸高等学校(香川)「Stick Out」作:川田正明/演劇部



「高校演劇は、演劇というジャンルの中では唯一勝ち負けのあるものです」
と紹介した部活のサイトがありました。そこでは全国に2300。別のサイト
では3000の演劇部があるとも記されています。            
その中で全国へははわずかに12校。国立劇場には4校しか立てません。 

本年度は千葉県から全国大会へ進んだ高校はありませんでした。


特別報告です

いま 千葉の高校演劇が    

高校名をクリックすると各校記述のトップに跳びます

八千代松陰高校

松戸馬橋高校

白井高校


がんばった専大松戸!
 

北関東大会 2011-01-16


「くたばれ審査員」
「何で私たち全国行けないんだ?」
「何でうちら国立行けないんだ!」

どえらい発言に、演劇の神様が反応したんでしょうね、

千葉県大会3等賞の「専大松戸高」は、今年だけの特例で、北関東大会に進出。

天からもらった強運。ひょっとしたら国立の舞台に繋がるかも。がんばれセンマツ!


1月16日(日) 彩の国さいたま芸術劇場 大ホー  12:50〜13:50 

千葉・専修大松戸高校 浅田太郎と専松の愉快なひとたち/作(顧問生徒創作)

「みんなでロミオとジュリエット


これは顧問の浅田先生が生徒の日常会話を拾い上げて演劇に仕立てたもの。
歓び、不満など。高校生活の思いの丈を噴出させた「センマツ・アンサンブル」。
高校演劇の「ヌーベル・バーグ」は専松にあり----と全国行きを期待したのですが・・・

20年に以上昔の話になります。
オペラ「手賀沼讃歌」の練習を見ていた時のことです。
歌手の指導をしていた指揮者がだめ出しを連発していました。
「日本語が日本語に聞こえないではないか」
歌っている言葉がはっきり聞こえないと歌の劇にならないというのです。

私は同じ言葉を専松の舞台にぶつけたいと思います。
セリフが聞こえてこないのです。
特にかん高い女声で怒鳴り散らした場合、客席にはヒステリックな雑音としてしか伝わりません。
そういう場面が何度かありまして、非常に不愉快になりました。
私の席は審査員から3列後ろでしたので、多分審査員も同じ気持ちになったのではないかと思います。

確かに高校生の気持ちを伝える演劇をしようとしたことは分かりますが、残念ながら発声がなっていないと致命的です。
ついでに良くないところを上げますと、本当に心からの叫びなのか、言葉に重みがないのです。

「くたばれ審査員」は2回も出てきましたね。
が、しかし、
「何で私たち全国行けないんだ?」
「何でうちら国立行けないんだ!」
の原因はどうやら皆さん自身にありそうです。

真情を吐露した一連の激しいセリフは本人がそう思って発しているのでしょうが、残念ながら心が伝わってこない。
県大会の舞台では、激しい言葉に目新しさを感じたのですが、もう一度舞台を見てみると、心の世界が伝わってこない。

もっと言うと熱いものがないのです。
ひょっとしたら一番大切なものを忘れて演劇しているのではないか。

但し「恭平」君は、県で演技賞を獲っただけあって、セリフは全部聞こえました。自分でほっぺたを叩く音もしっかり届き、説得力あり。大したものです。

皆さんのいっそうの精進を期待しています。

こんなこと言いながらも、私は大の専松ファンです。


彩の国さいたま芸術劇場 大ホール


私は今日は、専修大松戸高だけを見に出かけ、審査発表前にこの感想を書きました。

                           2011年1月16日夜6時 記す


審査結果 


最優秀校
  埼玉県 秩父農工科学高校 「少年神社」 コイケユタカ 作
   (全国大会に推薦)

優秀校(上演順)
  埼玉県 芸術総合高校 「どうしようもないもの」 中野俊成 作

  長野県 岡谷南高校 「マクベス」 原作・W.シェイクスピア 岡谷南高演劇部 作
   (春季大会に推薦)

  群馬県 前橋南高校 「荒野のMarchen」 民間伝承より原澤毅一 脚色
   (全国大会に推薦)

  千葉県 専修大松戸高校 「みんなでロミオとジュリエット」
                     浅田太郎と専松の愉快なひとたち 作

  やったぜ、センマツ! 優秀賞! 「サマーフェスティバルinシアター1010」へ

専修大松戸高は千葉県大会では3等賞だったのですが、その上の関東大会では千葉勢の中で一番いい成績を収めたわけです。
実は昨年は千葉県大会で悠々と1等賞になったにかかわらず、関東大会では低い評価に終わった悔しさが、これで晴れたのではないか。

審査とはそういうものなんですね。

それと「くたばれ審査員」が評価されたのかも・・・。こりゃ、もっとすげえ!


                           2011年1月16日夜7時 記す



 追記

優秀校の前橋南高は、昨年は全国一で文部科学大臣賞。
北関東最優秀賞は、前橋南を押さえた秩父農工科学高。
秩父農工科学高は埼玉県大会では2等賞。
埼玉県での1等(最優秀)賞は芸術総合高。
これじゃまさしく戦国時代。下克上甚だし。
いま、高校演劇は、北関東大会が最も熱い。

全国大会は8月上旬福島で。
秩父と前橋が世紀の巌流島。

行こう、行こう。全国舞台見に。
こういうチャンスめったにない。


さて、地区大会から関東大会まで、ずーと見て感じたことは・・・・

高校演劇は告知がお粗末。高校生のがんばりに答えていないそんなあほな

 





トップバッター 松戸馬橋高
   

南関東大会(八王子会場)で千葉勢はどうだったか
 2011-01-09



開場15分前の賑わい



「おはようございます」

八王子市芸術文化会館・いちょうホール受付に元気な声が響きました。
演劇発表会でこんな清々しい迎えられ方をしたことは初めてです。
声の主の名札には早稲田実業の名前が。
受付の皆さんありがとう。

客席は開演前にほぼ満席になりました。
昨年の茨城県ひたちなか市での大会とは、雰囲気がちょっと違いました。

そりゃそうでしょう。あの松戸馬橋高校の「山姥」が1番目なのですから。



「嗚呼 関東大会・・・」(幕開き最初のセリフです)

スポットライトで客席に現れた山神の大きなつぶやきが、観客に肩すかしを食らわすような効果をあげ、会場の空気を和らげました。

スポット担当(湯浅君)と照らされた山神(板垣君)、そして主役の山姥(荻野君)の3人は馬橋高校での最後の舞台になります。 彼らは1年生の時に「赤鬼」で全国大会に推薦され、国立劇場の舞台にも立つことが出来た幸せ者です。


(栄光の垂れ幕の下で 2009-10-23)


地区大会、県大会とそして関東大会へと、切れ味が良くなるのが「うまっこ・げきぶ」。
昨年の「八十八物語」で、審査員をして「半端じゃなく体を張った演技。プロレスを見ているようだ」と言わしめたエネルギーは、今年も変わりませんでした。

顔から汗が吹き出し、アクションを止めた時の不動の姿勢は完璧で、練習量の多さが感じられました。

私は後方の席で見ていたのですが、セリフがこもって聞こえないところがあったものですから、終わって近くの高校生に聞いてみましたら、「そういうことも感じましたが演技でカバーしている」と言ってくれました。

昨年暮れで脚本は15稿目とか。
こんな風なスペクタクル・ステージで、第46回関東高等学校演劇研究大会(八王子会場)が始まりました。
馬高の皆さんよく頑張ったと思います。

ただ演技時間が36秒のタイムオーバーだったようです。
後日、馬橋演劇部のサイトには土田先生の歎きが伝わるような「60分36秒」の記述がありました。


南関東大会

続く舞台も千葉県代表校で、八千代松陰高校の「花まんま」

これが千葉県大会の1等賞。その上、舞台美術賞まで獲ったのですから、どんな舞台を見せてもらえるのだろうか。
私にとって初めて見る「八千代松陰」、楽しみでした。
の 馬高とは正反対の静かな語り、シンプルな装置とゆったりした音楽の、洗練された舞台でした。

芝居を見る前に、まず原作を読みました。
作者の朱川湊人さんは「花まんま」というタイトルの作品集(6編の短編を集めたもの)で直木賞をもらっています。この賞は本当に力のある人にしか与えられないと聞いています。

正直なところこの「花まんま」はちょっと謎めいていて、摩訶不思議な『生き返り』の話だなと思いましたので、映画で『生き返り』をモチーフにしたものはないかと調べました。

2004年のアメリカ映画で「記憶の棘(とげ)」というのがありました。
DVDを借りて見てみましたら、なかなか心理描写のすごい映画で感心しまして、3回見直して、やっと物語の組み立てのようなものが分かりました。
これは、タイトルの「記憶の棘」が示すように、ミステリーものでもなく、『生き返り』の物語ではありません。心のひだを探る物語でした。



これだけの予習をして、「花まんま」に対峙しました。


いい芝居でした。

正統派のヒューマン・ストーリーでした。

セットはシンプルでありながら、映像的でした。

セリフは軽やかに、そして重く、心に染みました。


弁当箱にツツジの花をぎっしり詰め込んだ「花まんま」

「ぱくぱくぱく。あぁ、おいしいな」

フミ子の作った「花まんま」を老人が食べるシーンには、原作の記述を超えた演劇の力があったと思います。

「ぱくぱくぱく。あぁ、おいしいな」

泣けました。

客席から鼻水をすすり上げる音が聞こえました。
芝居が終わって場内が明るくなると、目の玉を真っ赤にした若い男性を見ました。

私は思いました。「ここまで素直に涙を流せる芝居や映画はなかったなあ・・・」



ロビーに出ると馬橋高校のみんながいました。 みんな一生懸命折り詰めの弁当を食べていました。

「ぱくぱくぱく。あぁ、おいしいな」

事情があって途中で演劇から離れた2年生・泣き虫君も食べていました。
彼はピン照明スタッフで参加しているのでした。
彼の弁当姿を見て、私はうれしくなりました。



これで十分です。

演劇って、すばらしいですね。


      芝居の感想を、思うままに・・・。

              東京・八王子会場初日の夜(1月9日) 記す




審査結果

最優秀校
  神奈川県 清泉女学院 「モンタージュ〜はじまりの記憶〜」 
                         高泉淳子・伊沢磨紀 作
   (全国大会に推薦

優秀校(上演順)

  神奈川県 大船高校 「音楽劇《銀河鉄道幻想》」 のまさとる 作  

    静岡県 浜松海の星高校 「ホーリーナイト」 杉山恵 作 川口多加 潤色
   (春季大会に推薦)  

    東京都 六本木高校 「六本木少女地獄」 原くくる 作  

    茨城県 土浦第一高校 「Damn!舞姫!!」 関勝一 作


ということで、千葉県の高校は上位入賞が出来ませんでした。
落ち込んではいけません。人生は長い。そういうこともあります。


                               
優秀賞の大船高校は昨年のミュージカル『アイ・ラブ・坊ちゃん』では酷評され、その悔しさを今年の音楽劇『銀河鉄道幻想』にぶつけての舞台だったと想像します。

ところで神奈川県から関東大会に進んだ清泉女学院大船高校は、共に鎌倉市内にある高校です。すごいです。両校に拍手。

「今年、高校演劇は鎌倉が熱い」                   

                             全体の審査結果を知って  1月16日 夜記す





地区大会と県大会 観劇記

県立松戸馬橋高校

県立白井高校

20分シアター in流山





高校演劇 20分シアター in流山  12月23日
 
「家族」をテーマに、7校が20分間の演劇をしました。実験して学び合おうという会です。
ここでは「専修大松戸中学、高校」について書きます。

1番目は専修大松戸中が特別出演。
「なぜ演劇したいのか。それは生きる歓び」
演劇心を考える姿勢にフィリベールの映画「僕たちの舞台」と共通するものを感じました。
ただ、ストーリーにちょっと無理があるかな、いやセリフの内容とセリフを吐く役者の心とが一致していないところがあるかなとは思いましたが、着想がすごい。
演劇メッセージとテーマの家族とがどう結びつくのか、それを言葉で説明するのは難しく、「百聞は一見にしかず」です。何となく、あっ、そうなのかと思わせてしまう力がありました。(ちょっと褒めすぎか)
「この脚本を書いたのは本当に中学生? ほんと? すばらしい!」

専修大松戸高校は7番目に登場。永井美穂(生徒)作の「ぷりん」。
皆さん演劇部のマークの付いたそろいのジャンパー姿。日本舞踊の素踊りを見ているようでした。
脚本も磨かれていて、さすが演舞力の「センマツ・アンサンブル」。
家路は暖かい気持ちのまま、自転車こいで。

出場校は、県立柏、県立柏の葉、県立津田沼、県立流山おおたかの森、県立柏中央、と上記の2中高校。皆さんに「青春賞」を贈りたい気持ちです。


写真はフィナーレ 出演者全員のクリスマス・ソング




「いま 千葉の高校演劇が熱い」は専修大松戸高校 荒井勇弥君の言葉です




以下は地区大会と県大会 報告


松戸馬橋高校


演目は顧問・土田峰人作の「山姥」です。
「山姥」は世阿弥の謡曲「山姥」が元になっているのかと思いましたら、演劇部報「うまっこげきぶ21号」によると、土田先生が絵本「ラブ・ユー。フォーエバー」を読んで創作したものです。
この「山姥」は2000年、船橋旭高校(顧問・土田峰人)が全国大会で優秀賞(2等賞)。以来この作品は色々な学校で上演されて高い評価を受けています。

先生はこの作品をより深めたい、あえて「山姥2010をやるのだ」と書き記し,関東大会前に台本は15稿目になっています。
 
2000年
当時のポスター


我孫子市湖北公民館の第2地区発表会
幕が上がると正面右高いところの琵琶法師が印象的でした。特別な帽子を被ってはいなかったので法師でなかったかもしれません。
琵琶の弦を数えたら五本ありました。これには驚きました。

なぜかと言うと、正倉院展で螺鈿紫檀の五弦琵琶を一週間ほど前に見たばかりでして、"五弦"の琵琶は、世界中でこの正倉院にしかない、解説にはそんな風に書いてありました 。
ところが目の前の舞台に"幻の"五弦琵琶があるではないかと、びっくりし、興奮しました。
 
五弦の琵琶

こんな感動から、私の山姥観劇は始まりました。

舞台が終わってから琵琶を演奏した生徒さんに聞くと、彼は筑前琵琶を本格的に習っていると言う。
ネットで調べると、五弦と四弦があって、筑前琵琶は明治中期に始まったとありました。
ところで元宝塚の上原まりさんは筑前琵琶の奏者です。この上原さんが琵琶奏者としてデビューした時、私は写真を撮りました。

そういう経験をしているものですから、平家物語を琵琶で語るように「山姥」に琵琶が登場してもおかしくないし、かえって印象的な舞台になると思いました。

が、残念ながら良くないことがありました。それは琵琶の音があまり客席に響いてこないのです。県大会では琵琶が楽隊の横で弾いたので、少しは聞こえるようになりました。

一観客の感想としては、琵琶法師の語りで舞台が始まり、終われば良いのに。 そうしないとせっかくの琵琶が単なるあしらいになってしまう。惜しいなあと思ってしまいました。

(2010-12-12記す)


『川下』の意味

「山姥」で気になったのは『川下』という言葉でした。

このセリフは昨年の「神隠し 八十八ものがたり」の 倉敷大会の改訂版第4稿で、“下下人間”として扱われた一人の娘と村人達とのこんなやりとりの中で初めて出てきました。印象的なシーンでした、
「うちにはもう何もありません」
「 川下が・・・」
「川下が」の前に、「あたりまえだ。着ているもん差し出せ。内蔵でも売れ」が台本にあったのですが、舞台では省かれました。
この『川下』”という言葉によって明確になったのは「差別」です。
八十八はみんなからさげすまれていて、その下に、この娘がいた。

八十八ものがたり 「川下が」の場面


改訂版第4稿では「差別」を明確に伝えようとしたのだ、その伏線だったと思いました。

「八十八ものがたり」で『川下』という言葉が出てきたのは倉敷での最終舞台の、この一度だけでしたが、「山姥」では何度も出てきます。
これは元々「山姥」が先で、「八十八ものがたり」にも使われたのかもしれません。
(このことは「高校演劇 Selection 2001下」に掲載されている「山姥・土田峰人作」で確認しました---2011年2月)

「八十八ものがたり」で『川下』という言葉を聞いた時、本当に差別語として存在したのか、松戸市市立図書館本館で調べてみましたが『川下』が差別語として存在した証拠を見つけることが出来ませんでした。


地区大会で『川下』が何回も出てくることには、ただ驚くばかりでしたが、県大会では内容が聞き取れるようになりました。

「山が崩れたのは『川下』のせいだ」
「『川下』は人間じゃねえ」
その上、『川下』とはこういう人達のことです、と解説まで付きました。

なぜ、『川下』がこんなにしつこく出てこなくてはならないか、私には素直に理解出来ませんでした。不快な気分にさえなりました。
それは単なる知識だけのセリフに終わっているからではないか。

「もし差別のセリフを吐くのなら、ゴキブリをつぶすように、汚いものを扱うように、憎たらしく吐け」

同時にこのことを忘れないで欲しいと思いました。
「今の世の中、高校生である君たちの足元にだって、『川下』構造はあるじゃないか。中退すると中学卒になって、仕事も見つけられなく社会構造。そればかりではない。もっと身近に、どうしようもないとあきらめ、その現実を甘んじて受けざるを得ない貧困状況が、君たちの中の『川下』だ」

(2010-12-14記す)


馬橋高校は、2年前の「赤鬼」から活躍してきた現3年生を主役に、終幕は歌舞伎を思わせる絢爛たる舞台に作り上げています。学校内でクリスマスや関東大会直前の公演を予定したり、昨年以上に盛り上がりを見せているのが分かります。
去年の「神隠し 八十八ものがたり」で舞台裏はしつこく追いかけましたので、今年は大会の客席から楽しませてもらっています。

地区大会から県大会へ。今度の関東大会では、大らかに見たい。
どこに「山姥2010」があるのか。そんな見方をしたいと思います。

2011年01月09日(日)は南関東大会です。
1番目が松戸馬橋の 「山姥」。2番目が千葉最優秀で舞台美術賞まで獲った八千代松陰の「花まんま」。
両校とも顧問の先生は全国で優秀賞以上の経験あり。これは見もの、「南関東大会の巌流島」です。

(2010-12-16 記す)




私は県大会での「花まんま」を見ていません。
それで原作の朱川湊人「花まんま」(文藝春秋刊)を読みました。
「花まんま」の意味は、そういうことだったのですか。
表紙の絵の女の子は妹のフミ子かなあ。この目は神秘的です。
バックに描かれた松の木の家並みは彦根か? 
私には近江八幡の古い商家の街並みに思まつどえますが。そうそう、そこにも電柱がなかった。

この小説を演劇にするのか。いやあ、難しいなあ。
兄と妹の心をどんな風に演じるのだろうか。
どんな舞台美術を見せてもらえるか。
楽しみになりました。


(2010-12-27 記す)

 

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専修大松戸高校      (県大会での舞台)

演目は浅田太郎と専松の愉快なひとたち・作「みんなでロミオとジュリエット」


案内チラシにはこう書いてありました。

「顧問の(浅田太郎)先生が体調不良で休みが多かったので、とても大変でした。皆でで作った『みんなでロミオとジュリエット』楽しんで見て下さい」

それに対しての私の返答はこうです。

「浅田先生の気持ちは分かります。昨年の『交番へ行こう』は地区大会でも県大会でもダントツの成績で関東大会へ。
ところが関東大会では全く評価されず敗退。
3月25日、松戸市民劇場での千葉県大会優勝メンバー最終公演での浅田先生のあいさつには関東で評価されなかった悔しさが溢れていました。その悔しさが後を引いたのでしょうか」

先生はみんなからエネルギーをもらって元気になられたのですね。「愉快な仲間たち」が作った芝居は本当に楽しくて、客席から笑い声が絶えませんでした。

ちょうどこの時期、私はフランス映画、ニコラ・フィリベールの「僕たちの舞台」(DVD)を見ていました。

フランスの都市ストラスブールにある演劇学校の学生達が、自分たちの住むストラスブールをモチーフにする新しい演目について、夜明かしで討論をする姿のドキュメンタリー風映画です。

「なぜ演劇するのか」。繰り広げられる演劇論や演技論は私には難解で、3回見ておぼろげに分かった気になった頃には、映画の演劇学生像に専大松戸高校の舞台を重ねていました。

 



さて専大松戸高の舞台についての感想。

この芝居、面白くて何回も客席が沸きました。けれど一回だけ、何故ドット笑ったのか分からないことがありました。
芝居が終わってから、隣りの高校生に聞いたら「セリフがガンダム・アニメのパロディーなんです」。そりゃ70歳近い私には分かりません。


ところで恭平役の勇弥君、「交番へ行こう」では若い警察官役でしたね。しっかり覚えています。なかなかイケメンだから。
君はいい目をしています。目をちょっと動かすだけで客席を沸かせる演技力は大したもの。まだ2年生なんですね。

「なぜ勝ち負けがあるの?」
「楽しくやるのはダメなんですか」

いやいや参りました。「2番じゃダメなんですか」よりよっぽど程度の高い疑問です。


最高は次々放たれる爆弾宣言。

「くたばれ審査員」
「何で私たち全国行けないんだ?」
「何でうちら国立行けないんだ!」


こんなすごいセリフは高校演劇初めてではないでしょうか。

特に「くたばれ審査員」には同感です。

昨年の関東大会<ひたちなか会場>パンフレットの中にこんな記事がありました。
「次年度開催都より」
-----東京では「地区大会を勝ち上がって中央大会へ来た。」は昔から禁句になっています。「たまたま地区大会の審査員の趣味にあって中央大会に推薦されたに過ぎない。審査員が違えば、違う学校が中央大会に推薦されていた」
これは「自校のことだけを考えずに、全部の学校が、十分な力を発揮できるように、中央大会を成功させよう」に続いて、話は丸く収まるのですが、「審査員が違えば・・・」という部分は、誰もが感じていることだと思います。
審査員の演劇評の説得力が弱いからだと、私は思います。

演劇は総合芸術と言うではありませんか。審査員が演劇関係者だけというのもおかしいと思いませんか。例えば小説家とか写真家で言えば「アラーキー」さんとかが加わったら、とんでもない見方が出て面白いと思いますよ。



大船高校演劇部HPの説明によれば、今回の関東大会より、審査の方法が変わります。

以前は北関東大会から代表1校、南関東大会から代表2校が選出されていました。今回からは北関東大会から代表1校、南関東大会から代表1校を選び、残りは北関東大会と南関東大会全部を合わせて、そこから1校を選出します。つまり、同じ審査員が北関東大会と南関東大会両方を審査するわけです。
また、南会場から北会場へ1校推薦枠が出来ました。今年度は千葉県の第3位校が北会場に推薦されます。


千葉県大会3番の専大松戸高が北関東大会に行けるのは、今年だけ、ですよね。

やったー。そういうのを「天からもらった強運」と言うのじゃなかったかな。

北関東大会でも「等身大」で。

あと一ヶ月、大いに楽しめ。大いに試せ。

高めよ更に。「センマツ・アンサンブル」

浅田先生と共に、愉快に。全国へ行けたらいいね。

(2010-12-16 記す)


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2010年秋の地区大会


白井高校

脚本は内藤鉄平さんの「年中無休」。

演劇部ただ一人の3年生で部長の平岡君が「インターネットに気に入った脚本があって、自分たちの
解釈を加えた」とコメントするだけあって、平岡君が書いた春の台本「ファミレス」と雰囲気が似ています。
「ファミレス」は、役者と観客の思い違いの面白さ。「年中無休」は役者同士の思い違いを観客が楽しむものでした。


実は、去年の白井高校の演劇部は、廃部一歩手前でした。

秋季発表会の舞台を見た平岡君は思いました。「出たい」。
新入生に呼びかけて、彼一人だけになった演劇部を再建。

春の大会が初舞台。念願の秋季発表会に出場出来ました。


クラブ活動の一般的な傾向としては、才能ある顧問の先生がいて生徒が付いてくる。
たとえ、センスとバイタリティーのある生徒がいたとしても、その道に詳しい顧問がいなければ上位大会に進むのは無理です。

白井高校の場合は、世間とは逆でした。舞台に立ちたい生徒がいて、部活を始めたのです。
部活ですから当然顧問の先生はいます。
発表会には2人来られました。
共に数学の先生で,「演劇は全くの素人で、お手伝いです」と楽しそうでした。もう一人の先生は、「運転手で来ました
」と言いながらビデオ係をしておられました。



舞台を終えて


いいですね。記念写真の雰囲気。

私は白井高校演劇部を、「部活の原風景」と呼びたいと思います。


ところで、ここの演劇は、かなり変です。

演劇の制限時間は60分ですが、ここの上演は35分と短く、セリフはボソボソと、声の大きさは日常の程度。 大向こうの観客まで聞こえるような声はめったに出しません。
主役のコンビニ店長役のS君は、東大教授の「姜尚中(カン・サンジュン)」さんのような低い声で話します。彼は演技でそうやっています。
ですから、
白井高校の芝居を見る観客は、まず両耳をそばだててセリフを聞かなくてはなりません。

まあ言えば、「がんばらない芝居」。
それが他の学校との大きな違いで、時流に逆らっています。
けれども私には、ジンと残る何かがありました。
不思議です。

舞台は単純。長机にブラウン管のパソコンが2台。ついたて2つ。
まあ、5分もあればセットは完了です。

一見手抜きに見えまして、点数をつけるとすれば、赤点。多分。
けれど赤点の子って、どこか魅力があるでしょ。

そこなんです。そこ。君たちのいいところを"じょうずに"見せて欲しいのです。


はやりの言葉で批判すると、「コンセプトは良いけれど、実践力はまだまだ」の状態です。

これを昔流に、50年くらい前の言い方ですと、練習量を増やして「量から質への転換」を。



結局、こういうことではないでしょうか。

もっともっとけい古をして、
「君たち自身が納得し
観客も納得する芝居」を。 次回はぜひ。

(2010-12-18 記す)


そうだ、弾き語り。音楽で言えば"ボサノバ"調で、ささやく芝居を。
こういうの、どこもやっていませんからね。
#

(2010-12-25 記す) |"



昨年度(2009年) 第2地区大会 菊池審査員の言葉より

「競い合って下さい
これが人生のすべてではありません
力一杯自分を試して下さい」



&
3




第2地区 高校演劇春季発表会(6月10日〜11日 松戸市民劇場)を見て


今年の出演は県立松戸、白井高、専修大松戸高、松戸馬橋高、松戸秋山高の5校。 特記すべきは県松、白井、秋山の3校の脚本は生徒の創作である事です。

驚きました。高校演劇界はどうなっているの!
例えば吹奏楽の場合、演奏する曲は顧問の先生が選んだ既成曲です。柏市立柏高校の場合は顧問の田嶋勉先生が作曲家ですので田嶋先生の曲を演奏することもあります。
しかし生徒の作曲したものを演奏するなんて考えられません。



白井高校について (地区大会に初登場)

生徒互選で、県立松戸高の菊池有紀さん作の「ある雨の日のこと」が創作脚本賞を受けましたが、私は白井高校の「ファミレス」に新しい力を感じました。

第1編は、ごく普通の高校生とアルバイト先のファミレス店員たちとのやりとりが芝居になっています。
普通の高校生と店員とは頭脳の配線が正反対なのですが、両者とも自分がまともだと思っています。
ファミレス店員が、時給がいいから応募してきた普通の高校生と我々観客をうまいこと手玉にとっていました。少なくとも私は気持ちよく騙され続けました。
どういうことかというと、話の進み具合でまあこういうことになるだろうと思っても、どっこいそうはなりません。意外性というか、その駆け引きが面白いのです。

舞台には机と椅子が少し、凝った照明もなく、受けを狙った演技はなし、絶叫的な演技もなく、それでいて芝居に引き込まれてしまうのです。
この白井高校の生徒さんは演劇の革命をしているのではと思うほど、私には強烈でした。
いや、観客は見事に肩すかしを食らわされるのでした。
もう少し説明しますと、暗転の手際は悪く演技も未完成ですが、それでも、こんな芝居見たことないと思う何かがありました。

第2編は、白井高校演劇部の普段の様子を切り取ってきて舞台に上げたもので、こんな方法も今までにはなかったのではないかと思いました。この部分の脚本は1年生の小澤佳奈さん作。


特に第1編の「ファミレス」が面白かったので、生徒さんにその背景を聞きました。

3年生で部長の平岡君はこんなことを言っていました。
昨年の秋、演劇の地区大会に出たかったのですが、部員が少なくて叶いませんでした。この4月、たった一人になった彼が新入生に呼びかけたら7人が集まり、この春の大会に出ようと練習を始めました。

脚本は平岡君の案を基本として、みんなでふくらませていったという話でした。この平岡君は舞台では店長を演じているのですが、素顔も役柄そのもののように、とぼけた味のある人物に感じられました。

他に出演した1年生にも聞いてみたのですが、「顧問の先生の指導を受け鍛えられた」というような一般的な演劇部の雰囲気ではなく、すべて自分たちの考えで、自分たちのやりたいようにして芝居を作ったと言うのです。
この1年生に自分の将来像を聞いてみると、「何をやるかは決めていません。大学あるいは専門学校へ進みたいとは思いますが、先ず働いてお金を稼いで自立できる人間になりたいと思います」という答えでした。

すばらしい。こういう連中が本気で演劇を始めたら、本当に“革命的演劇家”になるぞ、と思いました。この続編を見たいと思いました。

白井高校演劇部の皆さんには競争に勝つとか全国一になろうなんて考えはなく、ただ
納得出来る芝居をしようとだけ考えているようです。
秋の地区大会を期待しています。



ここでちょっと関連事項を。
私が柏市立柏高校吹奏楽部の取材の中で出合った印象的な言葉を紹介します。

平成20年3月、全日本高等学校選抜吹奏楽大会のことでした。
この大会には2度目、まだ普門館への出場---(これは高校演劇で言えば、地方大会に勝ち抜いて全国大会出場校に選ばれることです)---を果たせないでいる県立山形中央高校への評。

審査員は初めての審査ですがと前置きして、
「吹奏楽をやる人たちは普門館を目指すようですが、普門館にこだわらないで、あなた方の音、あなた方の音楽で楽しむことを心がけるのが大切です」
・・・・・これは素晴らしい励ましでした。

この言葉を白井高校の皆さんに伝えたいと思います。




松戸馬橋高演劇部について

は2009年の9月から通って、部活の様子を撮っています。
演劇の内容と共に、部活の中で育っていく高校生の姿に興味がありました。

この春、新入生歓迎会で「オイディプス」の主役を演じた2年生・K君の話をします。
入部したのはみんなより2ヵ月遅く、1年生の6月でした。
そういうことからか、「神隠し八十八ものがたり」では、脇役というかどちらかというと余り目立たない役が多かったようです。
その分、色々な役をやりました。今から考えるとこれが良かったのだと思います。

去年は学校では新型インフルエンザが流行し、千葉県大会では、前日になって主役格の3年生がダウン。その相手役だったK君が代役を務めました。大役です。
一生懸命演じました。セリフはかなり間違えたと言っていましたが、もとにかく彼の力でしのげました。松戸馬橋高校は決戦投票の1票差で関東大会へ。
そんな風に、色々な経験が人間を作っていく過程、役者が育っていく様子を、私は身近に観察することが出来ました。

部長になったK君。久しぶりに見る姿はひとまわり大きくなって、1年生を引っ張っていました。
今年は14人もの新入部員があり、その初舞台は顧問の土田峰人先生作の「アニータ・ローベルのじゃがいもかあさん」。
部長のK君、カーテンコールの自己紹介で泣きました。 みんながんばってくれたからでしょう。 
この「泣き虫部長」なかなか人間的でいいと思いました。
となりにいた2人の副部長(女子)も、目をうるうるさせていました。

私はこういう高校生が好きです。

2010年6月19日記す




心優しき「泣き虫君」たくましくあれ


土田先生からカーテンコールの「泣き虫部長」についてこんなメールが来ました


------
あの日泣いていたのは、家庭の事情でバイト人間になるため、あの日が最後の舞台となったためです。
彼は反省会で副部長(女子)の一人を次期部長に指名し、泣きながら去りました。-----



授業料が無償になっても追いつかない厳し過ぎる現実に、私は想像もしなかったドラマを見た気がし、思わずつぶやいてしまいました。
「がんばれ!苦労して大きくなれ!」

そして卒業生追いコンでの土田先生の言葉を思い出したのでした。

「部活を途中でやめようが仲間なんだ。一度いっしょに芝居をやった仲間なんだ。
3年間ずーといなくてもよい。1年間、1ヶ月とか。それだけで結構つながっていられるんだ。 一生付き合って行けるのは高校時代の友達だけなんだ」

みんなから愛された君





女の子達にかわいがられすぎて泣き出した泣き虫君(後ろ姿)。何でそんなにいじめるのかと抗議する3年生(その右)。そういうシーンを楽ししそうに眺めている土田先生(右端)。いいねえ「うまっこ・げきぶ」=2010年1月18日




さて 私からのあいさつ


松戸市民劇場での「アニータ・ローベルのじゃがいもかあさん」を見た時、これだけ多くの新入部員一人一人の心情を考えながら写真を撮るのはかなり難しいなとも思う様になりまして、松戸馬橋高校の部活を追いかけるのは、ここまでにしようと決めました。

これからは発表会などに伺って、観客として皆さんの成長過程を楽しませていただきます。
ありがとうございました。

した

2010年8月7日記す








倉敷大会の

神隠し「八十八ものがたり」
を見て

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